HOME/COLUMNS/FN ファイブセブン完全解説 — CS2で有名な5.7mm拳銃の実力・歴史・おす…
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 正式名称 | FN Five-seveN |
| 製造元 | FN Herstal(ベルギー) |
| 口径 | 5.7×28mm |
| 装弾数 | 20発(標準マガジン) |
| 全長 | 208mm |
| 重量 | 618g(空マガジン) |
| 作動方式 | ストライカー式セミオートマチック |
| 採用年 | 1998年 |
| 採用国数 | 50カ国以上 |
| ゲーム登場 | CS2・CoD・レインボーシックスシージ |
FN ファイブセブンは、ベルギーのFN Herstal社が開発した5.7×28mm口径の半自動拳銃です。NATOの次世代個人防衛火器(PDW)構想から生まれ、ボディアーマーを貫通できる高速弾と20発の大容量マガジンを備えます。Counter-Strike 2(CS2)での登場により、ゲーマーにも広く知られる存在となりました。
この記事では、Five-seveNの開発経緯から実銃スペック、ゲーム・映画での活躍、そしておすすめエアガンまで徹底的に解説します。姉妹銃のFN P90とあわせて読むと、5.7mmプラットフォームの全体像がより深く理解できるでしょう。
冷戦末期の1980年代後半、NATOは新たな脅威に直面していました。ソ連軍の歩兵がボディアーマーを標準装備するようになり、従来の9mmパラベラム弾では防弾チョッキを貫通できないという問題が浮上したのです。
NATOは1989年、従来の9mm拳銃に代わるPDW(個人防衛火器)の開発要求を発出しました。PDWとは、後方支援要員や車両乗員など突撃銃を携行しない兵士向けの小型火器です。要求仕様は明確でした。
この要求に応えたのがベルギーのFN Herstal社でした。FN社は2つの火器を同時開発します。SMGサイズのP90と、拳銃サイズのFive-seveN。そしてこの2つを繋ぐ核心が、新開発の5.7×28mm弾薬でした。
Five-seveNのプロトタイプは1993年に発表され、改良を重ねて1998年に量産が開始されました。設計思想はグロック17と同様にポリマーフレームを採用し、軽量性を徹底的に追求しています。空マガジン状態でわずか618gという重量は、9mm拳銃の中で最軽量クラスのSIG P320(833g)をさらに大きく下回ります。
Five-seveNの最大の特徴は、専用弾薬5.7×28mmにあります。この弾薬がなぜ革新的なのかを、一般的な9mmパラベラム弾と比較してみましょう。
| 項目 | 5.7×28mm(SS190) | 9×19mm パラベラム |
|---|---|---|
| 弾頭重量 | 2.0g(31gr) | 7.5g(115gr) |
| 初速 | 約650m/s | 約370m/s |
| マズルエネルギー | 約420J | 約510J |
| 反動 | 9mmの約70% | 基準 |
| 貫通力(CRISAT) | 150mで貫通可能 | 貫通不可 |
| 標準装弾数 | 20発 | 15〜17発 |
数値を見ると、5.7mm弾は9mm弾よりマズルエネルギーがやや低いことがわかります。しかし弾頭が軽く初速が高いため、ボディアーマーに対する貫通力では圧倒的に上回ります。これは弾頭の運動エネルギーが「面積あたり」に集中するためです。小口径の弾頭が高速で回転しながらアーマーの繊維を押し広げて貫通するメカニズムは、まさにNATOが求めた性能でした。
反動が9mmの約70%に抑えられていることも大きなメリットです。加えてマガジンは20発と大容量で、戦場での火力持続性にも優れています。
FN P90は50発の水平マガジンを持つブルパップ型SMGとして、Five-seveNより先に1990年に発表されました。FN社の戦略は、P90とFive-seveNで弾薬を完全に共通化することでした。
これにより、部隊は以下のメリットを享受できます。
このコンセプトは競合H&K社もMP7と4.6×30mm弾で追随しましたが、NATOの評価試験ではFN社の5.7×28mmが勝利し、2006年にNATO標準弾薬として選定されています。
現在、Five-seveNとP90は世界50カ国以上の軍・法執行機関で採用されています。ベルギー軍はもちろん、フランスGIGN、カナダ軍、インド特殊部隊など、精鋭部隊を中心に信頼を集めています。
Five-seveNがゲーマーに最も広く知られているのは、間違いなくCounter-Strikeシリーズの功績です。CS:GO時代から登場し、CS2でも引き続きCT(カウンターテロリスト)陣営の主力ピストルとして健在です。
ゲーム内では500ドルで購入可能なピストルで、20発マガジン・高いアーマー貫通力・安定した命中精度が特徴です。エコラウンド(資金の少ないラウンド)でヘルメット装備の敵にも対抗できる貫通力を持ち、「エコラウンドの救世主」として多くのプロプレイヤーが愛用しています。
実銃のアーマー貫通性能がゲームバランスにも忠実に反映されている点は、ミリタリーファンにとっても嬉しいポイントです。
CoD: Modern Warfare 2やBlack Opsシリーズでも、大容量マガジンを持つサイドアームとして登場しています。また、人気ドラマ『24 -TWENTY FOUR-』ではジャック・バウアーが使用。未来的なポリマーデザインは画面映えが良く、映像作品でも重宝されています。
Five-seveNの立ち位置をより明確にするため、世界の主要な軍用拳銃と比較してみましょう。
| 項目 | FN Five-seveN | グロック17 | SIG P320(M17) | ベレッタ M9 |
|---|---|---|---|---|
| 口径 | 5.7×28mm | 9×19mm | 9×19mm | 9×19mm |
| 装弾数 | 20発 | 17発 | 17発 | 15発 |
| 重量(空) | 618g | 905g | 833g | 950g |
| 全長 | 208mm | 204mm | 203mm | 217mm |
| アーマー貫通 | ○(CRISAT対応) | × | × | × |
| 採用年 | 1998年 | 1982年 | 2017年 | 1985年 |
| 価格帯(米国) | 約$1,100 | 約$550 | 約$650 | 約$650 |
Five-seveNは最軽量・最多装弾数でありながら、唯一ボディアーマー貫通能力を備えています。一方、価格は約2倍と高価で弾薬コストも9mmの約2〜3倍。このコスト面が9mm拳銃を完全に置き換えるには至っていない理由です。
グロック17は価格と汎用性で優位、SIG P320は米軍M17として採用されています。Five-seveNは「アーマー貫通が必要な特殊任務」というニッチで確固たるポジションを築いています。
Five-seveNを手にしてまず驚くのは、618gという異例の軽さです。ポリマーフレームに加え、5.7mm弾薬自体が軽量であることが貢献しています。
グリップは人間工学に基づいた設計で、大型トリガーガードにより手袋装着時でも操作しやすく、マガジンリリースはアンビ(左右両対応)で左利きにも配慮されています。射撃時の反動は9mm拳銃に慣れた射手なら驚くほど小さく、20発のマガジン容量と合わせて高い実用精度で素早く連射できます。
使用弾薬の口径5.7mmに由来しています。「Five-seveN」の大文字部分「F」と「N」はメーカー名FN Herstalを示す洒落た命名で、銃器業界では珍しいユニークなネーミングです。
5.7mm弾は9mmより小口径・軽量ですが初速が約650m/sと高速で、反動は9mmの約70%、装弾数も20発と多いのが特徴です。NATO規格のCRISATボディアーマーを150mで貫通できる能力は9mm弾にはない性能です。
Counter-Strike 2ではCT(カウンターテロリスト)陣営の$500ピストルとして登場します。20発の装弾数と高いアーマー貫通力が特徴で、エコラウンドにおいてヘルメット装備の敵にも有効な武器です。多くのプロプレイヤーがエコラウンドの定番として愛用しており、実銃の特徴がゲームバランスに上手く反映された武器と言えます。
どちらもベルギーのFN Herstalが5.7×28mm弾を使用するPDW(個人防衛火器)として開発しました。P90はSMGクラス、Five-seveNは拳銃クラスとして弾薬の完全共通化を実現しています。これにより補給の簡素化・訓練の効率化・コスト削減が可能になり、部隊運用上の大きなメリットを生んでいます。詳しくはP90の解説記事をご覧ください。
東京マルイ製のFN ファイブセブン ガスブローバックは、信頼性の高い日本製エアガンとして初心者にもおすすめできます。実銃同様に軽量で取り回しやすく、サバゲーではサイドアームとして活躍します。ガスガン全般の基礎知識についてはガスガンと電動ガンの比較記事も参考にしてください。
Five-seveN自体は日本で正式採用されていませんが、姉妹銃のP90は日本の特殊急襲部隊(SAT)が採用しています。5.7mm弾プラットフォームの信頼性は世界の精鋭部隊で実証済みです。
5.7×28mm弾は9mmパラベラム弾より反動が約30%小さいとされています。軽量な弾頭(2.0g)を高速(650m/s)で撃ち出す設計のため、連射時のマズルジャンプが少なく、コントロール性に優れます。射撃経験の少ないユーザーでも扱いやすい拳銃です。
ベルギー、フランス、カナダ、インド、メキシコ、ギリシャ、ポーランドなど50カ国以上の軍・法執行機関が採用しています。NATOのPDW弾薬規格として正式に選定されたことで、NATO加盟国を中心に広く普及しました。
東京マルイが誇るFN Five-seveNのガスブローバックモデルです。実銃に忠実なポリマーフレームと軽快なブローバック動作を再現しており、CS2ファンを中心に人気が高い一丁。大容量マガジンと高い命中精度を誇り、信頼性の高さは国内トップクラスです。参考価格は約16,800円。
🛒 楽天で購入 | 🔍 Amazonで検索 | 詳細を見る
台湾KJW製のコストパフォーマンスモデルです。リーズナブルな価格ながら高い作動信頼性を実現しており、東京マルイ製品とのパーツ互換性も高いのが魅力。カスタムベースとしても人気があり、参考価格は約12,500円です。
🛒 楽天で購入 | 🔍 Amazonで検索 | 詳細を見る
WE Tech製のフルメタル仕上げモデルです。実銃に忠実なポリマーボディと滑らかな作動感が特徴で、大容量マガジンと軽量なボディバランスによりインドア・アウトドア両方のフィールドで活躍します。参考価格は約11,000円とエントリーしやすい価格帯です。
🛒 楽天で購入 | 🔍 Amazonで検索 | 詳細を見る
エアガン選びに迷ったら、初心者向けエアガンガイドも参考にしてみてください。
FN Five-seveNは、NATOのPDW構想から生まれた革新的な拳銃です。この記事のポイントを整理します。
FN Herstalの実銃カタログはFN ファイブセブンのページからご覧ください。同じFN社の名銃についてはFN P90解説やFN ハイパワーの歴史もあわせてどうぞ。
// RELATED GUN
ベルギー · 1998年
FN Five-seveN
// AIRSOFT PRODUCTS
// RELATED COLUMNS
// SUPPORT GUNSDB
GUNsDBはすべてのコンテンツを無料で提供しています。
役に立ったと感じたら、コーヒー1杯分の支援をいただけると嬉しいです。
アカウント不要 · 任意の金額