HOME/COLUMNS/S&W M&P9完全解説【2026年版】|グロック17との比較・警察採用の理由・…
まず基本スペックをひと目で把握しましょう。
| 項目 | S&W M&P9 | グロック17(比較) |
|---|---|---|
| 口径 | 9mm Parabellum | 9mm Parabellum |
| 作動方式 | ストライカー式セミオート | ストライカー式セミオート |
| 装弾数 | 17発(+1) | 17発(+1) |
| 全長 | 191mm | 202mm |
| 重量(空) | 680g | 625g |
| バレル長 | 108mm | 114mm |
| フレーム素材 | ポリマー | ポリマー |
| 発売年 | 2005年 | 1982年 |
| 交換式バックストラップ | あり(S/M/L) | なし(Gen4以降は限定的) |
スミス&ウェッソン(Smith & Wesson)が2005年に発表した**M&P9(エムアンドピー・ナイン)**は、ポリマーフレームを採用したストライカー式セミオートピストルです。「M&P」はMilitary & Police(ミリタリー&ポリス)の略で、その名が示す通り軍・警察から民間市場まで幅広いユーザーを対象に設計されました。
1980年代からグロックが牽引してきたポリマーフレームピストル市場に対し、S&Wは独自のアプローチで参入。交換式バックストラップによる握り心地のカスタマイズを最大の武器とし、グロックに対して「より多くの人の手にフィットする」という差別化を図りました。
現在では米国の連邦法執行機関、州警察、市町村警察で多数採用されており、世界的にもグロック17と並ぶ現代サービスピストルの双璧と評されています。
1990年代、米国の警察・軍はリボルバーから半自動拳銃への移行を完了していました。その流れを主導したのがグロック17など欧州製ポリマーフレームピストルです。
一方、老舗銃器メーカーのS&Wは伝統的なオールスチール製リボルバー・セミオートの製造に強みを持ちながら、ポリマーフレーム分野では出遅れていました。
こうした背景から2005年にリリースされたM&Pシリーズは、グロックの成功法則を踏まえつつ、以下の独自機能を盛り込みました。
この設計思想は特に米国の女性警察官や手の小さい射手から好評を博し、採用機関数を急速に拡大させました。
M&P9が使用する**9mm Parabellum(9×19mm)**は、NATO標準弾薬として世界中の軍・警察に採用されている最も普及した拳銃弾です。初速はおよそ370〜420m/s(弾頭重量・銃身長により変化)、銃口エネルギーは約450〜600ジュールに達します。
リボルバー系のS&W M29(44マグナム)やS&W M500と比較すると威力は劣りますが、携帯性・装弾数・射撃精度のバランスに優れ、実用的なサービスピストルとして最適な弾薬です。
108mmのバレル長はコンシールドキャリー(隠し携帯)向けのコンパクトモデルに近いですが、フルサイズM&P9としては標準的な長さです。トリガープルはおよそ1.8〜2.3kgと比較的軽く、ストライカー式特有のコンシステント(一貫した)トリガー感覚が命中精度の向上に貢献します。
M&P9はFBI(連邦捜査局)の耐久試験において20,000発以上の連続射撃試験をパスした実績を持ちます。砂・泥・水中など悪条件での作動テストも厳しく行われており、実戦投入されるサービスウェポンとしての信頼性は折り紙付きです。
M&P9を語る上で避けられないのがグロック17との比較です。同じポリマーフレーム・ストライカー式・9mm・装弾数17発というスペック上の共通点が多いため、どちらを選ぶかは世界中の射手が議論するテーマです。
| 比較ポイント | S&W M&P9 | グロック17 |
|---|---|---|
| グリップフィット | 交換式バックストラップで調整可 | 固定(Gen4以降は一部交換可) |
| セーフティ | グリップセーフティ内蔵(モデルによる)+ トリガーセーフティ | トリガーセーフティのみ |
| トリガー | やや重め・一貫性高い | 軽め・鋭い |
| アフターマーケット | 豊富だがグロックより少ない | 圧倒的に豊富 |
| コスト(実銃) | やや安め | 同等〜やや高め |
| 採用警察・機関数 | 急速に増加中(米警察の約40%) | 世界No.1シェア(約65%) |
| ゲームでの登場 | CoD・BFシリーズ等 | 多数のFPS・TPSタイトル |
グロック17が向いている人:アフターマーケット品の選択肢を重視する、カスタムを楽しみたい、グロックサーティファイドトレーニングを受けたい
M&P9が向いている人:グリップフィット感を重視する、女性や手が小さい射手、アンビデクストラス設計を求める、グロックとは差別化したい
M&P9は発売から10年余りで米国主要都市の警察に急速に普及しました。ニューヨーク市警察(NYPD)はグロック17を長年使用してきましたが、多くの都市ではM&P9シリーズへの切り替えが進んでいます。また、シカゴ市警察、ロサンゼルス郡保安官局など大規模機関でも採用実績があります。
米軍ではSIG P320(M17)が制式採用されていますが、一部の特殊作戦部隊やセキュリティ部門ではM&Pシリーズが使用されています。またカナダ王立騎馬警察(RCMP)はM&P9を制式拳銃として採用しており、北米全域での影響力は大きいです。
タクティカルライト・レーザーサイトを標準搭載できるピカティニーレールの採用により、近接戦闘(CQB)用途でも評価されています。サプレッサー対応モデル(M&P9 Pro)も展開されており、特殊部隊用として使用されています。
**コール・オブ・デューティ(CoD)**シリーズでは「MP443」「M&P」として登場し、現代戦を舞台にしたタイトルで標準的なサイドアームとして活躍します。バトルフィールド4でも使用可能な拳銃として収録されています。
日本のゲーマーにM&P9の認知度が高いのは、こうしたFPSゲームへの頻繁な登場が大きな理由です。
米国ドラマや映画では、警察官・連邦捜査官が使用する銃として頻繁に登場します。リアルな警察物語を描くドラマでは、グロックと並んでM&P9が制服警官のホルスターに収まるシーンをよく見かけます。
2019年に登場したM&P9 M2.0は現行のスタンダードモデルです。主な改良点は以下の通りです。
M2.0はオリジナルより$50〜100程度高価ですが、射撃体験の向上を考えれば十分な価値があります。サバゲーやエアガン収集でM&P9を選ぶなら、M2.0ベースのエアガン製品を探すと最新世代のフィーリングを楽しめます。
スミス&ウェッソンが2005年に発表したポリマーフレーム製ストライカー式セミオートピストルです。M&P(ミリタリー&ポリス)の名の通り、米国内外の軍・警察・民間市場で広く採用されている現代を代表するサービスピストルです。9mm Parabellum弾を使用し、装弾数は17発(+1)です。
最大の違いは交換式バックストラップ(グリップ後端パーツ)によるフィット感の調整機能です。M&P9はS・M・Lの3サイズから選べるため、手の小さい射手にも対応しています。また、M&P9はグリップセーフティ(モデルによる)とアンビデクストラス設計を標準採用している点もグロックとの差別化ポイントです。一方、グロックはアフターマーケットパーツが圧倒的に豊富で、カスタム性に優れています。
標準マガジンで17発(チャンバーに+1発で合計18発)を装填できます。拡張マガジンを使用すれば最大23発まで対応可能です。コンパクトモデル(M&P9c)は15発マガジンが標準となります。
2019年に登場したM2.0は、マルチテクスチャーグリップ(滑り止め強化)、フラットフェイストリガー、強化メインスプリングなどを採用し、操作感と命中精度が全体的に向上しています。スチールチャンバーフラッグによるスライド剛性の向上も特徴です。現在ではM2.0が実銃・エアガンともにメインストリームとなっています。
日本の警察ではニューナンブM60やSIG P230が主な制式拳銃であり、M&P9の採用実績はありません。ただし米国・カナダ・オーストラリアなど多くの英語圏警察機関で採用されており、世界的に主要なサービスピストルの一つです。
はい。東京マルイ製M&P9ガスブローバックは操作がシンプルで初心者でも扱いやすい設計です。グリップのフィット感も実銃同様に優れており、エアガン初心者ガイドでも紹介している通り、初めてのガスブローバックとしておすすめできる1挺です。ガスブローバック特有のリコイル体験も楽しめます。
コール・オブ・デューティシリーズ(M&Pとして登場)、バトルフィールドシリーズ(現代戦タイトル)など多くのFPSタイトルに登場しています。特にCoD: Modern Warfareシリーズでの登場により、日本のゲーマーからも高い認知度を得ています。
東京マルイが製品化したM&P9ガスブローバックピストルです。実銃同様のグリップフィーリングと、東京マルイ独自の安定したホップアップシステムを搭載。国内規制に適合した出力設定で、サバゲーやコレクション目的まで幅広く対応します。リコイルの再現性も高く、初心者から上級者まで満足できる完成度です。
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VFC(VFC AIRSOFT)製のM&P9ガスブローバックです。フルメタルスライドとポリマーフレームにより実銃に近い重量感を実現。刻印の再現性が高く、コレクターにも人気のモデルです。ガスブローバックのサイクルも快適で、屋外サバゲーでのサイドアーム運用に適しています。
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WE Tech製のM&P9ガスブローバックです。フルメタルボディとオープンチャンバー構造が特徴で、カスタムパーツの入手も比較的容易。コストパフォーマンスに優れており、予算を抑えてM&P9を体験したい方に向いています。
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S&W M&P9は2005年のデビュー以来、グロック17と並ぶ現代サービスピストルの代表格として世界中の警察・軍・民間市場に浸透してきました。
エアガンとしては東京マルイ・VFC・WEなど複数のメーカーから製品が展開されており、国内でも入手しやすい環境が整っています。初心者向けエアガンガイドも参考にしながら、自分のスタイルに合ったM&P9モデルを選んでみてください。
グロック17との比較についてはグロック17 vs グロック19徹底比較の記事も参照してください。また拳銃の性能ランキングでM&P9と他の拳銃の位置付けも確認できます。
実銃の詳細スペックはS&W M&P9カタログページでご覧いただけます。
関連記事: グロック17の歴史と特徴 | SIG P320(M17)完全解説 | 拳銃威力・性能ランキング
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アメリカ · 2005年
Smith & Wesson M&P 9
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