HOME/COLUMNS/タウラス PT92 徹底解説|ベレッタ92をルーツに持つブラジル生まれの名銃の歴…
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 製造国 | ブラジル |
| 製造メーカー | Forjas Taurus S.A.(タウラス社) |
| 口径 | 9mm パラベラム(9×19mm) |
| 作動方式 | ダブルアクション/シングルアクション |
| 装弾数 | 17+1発 |
| 重量 | 964g(空) |
| 全長 | 217mm |
| バレル長 | 127mm |
| 採用開始 | 1983年 |
| セーフティ | フレームマウント(ベレッタはスライドマウント) |
| 主要採用機関 | ブラジル軍・連邦警察・州警察 |
タウラスPT92は、ブラジルの銃器メーカー**タウラス社(Forjas Taurus S.A.)**が1983年から製造するセミオートマチックピストルです。ベレッタ92をベースに独自の改良を加えたこの銃は、ブラジル軍・警察の制式拳銃として現在も広く使われており、南米を代表する9mm拳銃として国際的な知名度を誇ります。
「pt92」「タウラスPT92」と検索すると多くの情報が見つかりますが、実はこの銃はただのコピー品ではありません。ベレッタとのライセンス契約を通じて技術を習得したうえで、タウラス独自の哲学でブラジルの実情に合わせた設計変更を加えた**「進化形の拳銃」**なのです。
詳しいスペックはタウラスPT92のカタログページでも確認できます。
タウラスPT92が誕生した背景には、1980年代初頭のブラジルの軍事近代化計画があります。ブラジル軍はそれまで使用していた旧式拳銃を更新するため、当時最先端の設計を持つベレッタ92の採用を検討しました。
しかし単純に輸入するのではなく、国内生産による技術の習得と雇用創出を目的として、タウラス社とベレッタ社が製造技術ライセンス契約を締結することになります。このライセンス契約により、タウラス社はベレッタのポルト・アレグレ工場(現在はタウラスが所有)で生産技術を習得しました。
重要なのは、このライセンス生産の過程でタウラスの技術者たちが「もっと改良できる部分がある」と判断し、独自の改変を加えていったことです。これが後のPT92の個性につながっています。
タウラスが加えた最も重要な変更点は大きく3つあります。
1. セーフティ機構の移動 ベレッタ92がスライドにセーフティを設けているのに対し、PT92ではフレーム側に移動させました。これにより、より直感的な操作が可能になり、スライドが動いてもセーフティが誤作動しにくい構造になっています。フレームマウントのセーフティは、1911系のコルトやブラウニングハイパワーと同様のアプローチで、素早い抜き打ちと安全確保を両立します。
2. 装弾数の増加 ベレッタ92FSの15発に対し、PT92は17発のマガジンを採用。マガジン形状を最適化しながら装弾数を増やしました。現代のポリマーフレーム拳銃に見劣りしない大容量を、1980年代に実現したのは先見性があると言えます。
3. 内部機構の最適化 ダブルアクション操作をより滑らかにするための内部機構改良も行われています。トリガープルの均一化と長期使用での耐久性向上を目指した設計変更が随所に施されています。
PT92はDA/SA(ダブルアクション/シングルアクション)方式を採用しています。
フレームマウントのデコッキングセーフティを使えば、コックされた状態のハンマーを安全に落として再びDA状態に戻すことも可能。ホルスターへの収納や安全確保がしやすい設計です。
PT92の最大の視覚的特徴はオープントップスライドデザインです。スライドの上部が開口しており、チャンバー内の弾を目視で確認しやすくなっています。この構造はベレッタ92からの継承要素ですが、部品の調整や整備のしやすさという実用的なメリットもあります。
ショートリコイル・ティルティングバレル方式を採用しており、発射時の反動を効率よく吸収。フルサイズ拳銃としての安定した射撃性能を実現しています。
「どちらが優れているか」という質問をよく受けますが、それぞれに異なる強みがあります。
| 比較項目 | タウラス PT92 | ベレッタ M9(92FS) |
|---|---|---|
| 口径 | 9mm | 9mm |
| 装弾数 | 17+1発 | 15+1発 |
| 重量 | 964g | 952g |
| セーフティ位置 | フレームマウント | スライドマウント |
| 全長 | 217mm | 217mm |
| 製造国 | ブラジル | イタリア(一部アメリカ) |
| 主な採用実績 | ブラジル軍・警察 | 米軍・NATO各国 |
| 価格(市場価格) | 比較的安価 | やや高め |
| 生産継続 | 現在も継続 | 現在も継続 |
ベレッタM9の詳細な歴史はこちらのコラムでも解説しています。
ベレッタ92FSはNATOや米軍による採用実績がある「世界のスタンダード」としての信頼感があります。一方のPT92は、同等の機能を持ちながら価格を抑えており、特にセーフティの使いやすさで評価が高い拳銃です。詳しい仕様はベレッタM9のカタログページでも確認できます。
PT92はブラジル連邦政府・州政府の警察・軍隊で幅広く採用されており、ブラジル国内で最も多く使われる拳銃の一つです。ブラジルは人口2億人以上を抱え、多数の警察機関・軍を保有しており、その需要はきわめて大きいと言えます。
タウラス社はポルト・アレグレに大規模な製造施設を持ち、年間数十万丁規模の生産能力を誇ります。輸出先にはアメリカ市場も含まれており、民間射撃愛好家の間でも人気が高い銃です。
アメリカではタウラス製品全体が「コストパフォーマンスの高い拳銃」として知られています。PT92は9mmという使い勝手の良い口径、17発という大容量マガジン、そして実績あるベレッタ92の設計をルーツに持つことから、ハンドガン入門者にも人気です。
ただし、タウラス製品については品質管理のばらつきを指摘する声もあります。購入時には個体差に注意することも大切で、正規代理店や信頼できるショップからの購入が推奨されます。
「拳銃の性能ランキング」を参考にする際、PT92はどのポジションにあるのでしょうか。ハンドガン性能ランキングのコラムでは、現代の主要な9mm拳銃の性能を詳しく比較しています。
また3大制式拳銃の比較コラムでは、PT92と同時代の主要制式拳銃を詳しく分析しています。
| ランク | 拳銃 | 主な採用機関 | 装弾数 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | グロック17 | 警察・軍(世界各国) | 17+1 | ポリマーフレーム・信頼性抜群 |
| 2 | SIG Sauer P226 | 特殊部隊 | 15+1 | 精度・高耐久性 |
| 3 | ベレッタ M9(92FS) | 米軍・NATO | 15+1 | 世界スタンダード |
| 4 | タウラス PT92 | ブラジル軍・警察 | 17+1 | コスパ・フレームセーフティ |
| 5 | CZ 75 | 警察・民間 | 16+1 | 精度・グリップ感 |
グロック17についてはグロック17の歴史コラムやグロック17カタログで詳しく解説しています。
PT92はエアガン市場でも一定の人気を持っています。主にKJW・WE・KWCの3メーカーがガスブローバックモデルを製造しており、それぞれ特徴が異なります。
KJWのPT92は定番モデルとして長く販売されており、フレームマウントセーフティの操作感、オープントップスライドのリアルな動きなど、実銃に近い構造を再現しています。耐久性・信頼性ともに高評価を得ており、入門者から経験者まで幅広く使える一本です。価格も比較的抑えられており、コストパフォーマンスの面で優れた選択肢です。
WEテックのモデルは、KJWより若干高めの価格設定ながら、よりリアルなブローバック感と大容量マガジンが特徴です。オープントップデザインの再現度が高く、外観のリアルさを重視するコレクターにも向いています。長時間のサバゲーやシューティングレンジで連続射撃を楽しみたい場合に適しています。
CO2ガスを使用するKWCのモデルは、夏季・冬季問わず安定した初速を発揮できるのが強みです。特に気温が低い屋外フィールドでのサバゲーでもパワー低下が少なく、安定した射撃性能を維持できます。CO2カートリッジを使用するため消耗品コストが若干かかりますが、強力なブローバックは大きな魅力です。
エアガンの選び方や比較については、エアガン初心者ガイドもぜひ参考にしてみてください。
最大の違いはセーフティ機構の位置です。ベレッタ92はスライドマウント(スライドの側面にセーフティがある)なのに対し、PT92はフレームマウント(フレーム側にセーフティがある)です。フレームマウントの方がスライドを引いた後でもセーフティ操作が安定しており、素早い安全確保と解除が行いやすいとされています。また装弾数はPT92が17発でベレッタ92FSの15発より2発多く、価格も一般的にPT92の方が安価です。外観はよく似ていますが、操作感には明確な違いがあります。
口径は9mm パラベラム(9×19mm)、装弾数は17+1発(チャンバー内1発含む)です。ダブルスタックマガジンを採用しており、フルサイズ拳銃として十分な装弾数を確保しています。これは同世代の多くの拳銃を上回る装弾数であり、現代のポリマーフレーム拳銃と比較しても見劣りしません。
主にブラジル軍・ブラジル連邦警察・各州警察の制式拳銃として採用されています。ブラジル国内での普及度は非常に高く、現在もタウラス社のポルト・アレグレ工場で大量生産されています。また南米各国への輸出も行われており、アメリカの民間市場でもコストパフォーマンスの高い9mm拳銃として根強い人気を博しています。
コストパフォーマンス・信頼性・実銃再現度のバランスで選ぶならKJW製ガスブローバックモデルが最もおすすめです。実銃のフレームマウントセーフティを正確に再現しており、操作感もリアル。入門者から上級者まで幅広くおすすめできる一本です。CO2を好む方やより強いブローバックを求める方は、KWC製CO2モデルも検討してみてください。寒冷時でも安定した性能を発揮します。
重量は約964g(空)、全長217mm、バレル長127mmです。フルサイズの拳銃で手の大きな方でもしっかりグリップできます。ベレッタM9(92FS)とほぼ同サイズなので、ホルスターもベレッタ用が流用できるケースが多いのも実用的な特徴です。サブウェポンとしてではなく、メインウェポンとして機能するサイズと重量感を持っています。
はい、PT92はDA/SA(ダブルアクション/シングルアクション)方式を採用しています。初弾はダブルアクションでトリガーを引くだけで発射でき、以降の射撃ではブローバックでハンマーがコックされたシングルアクション状態になります。フレームマウントのデコッキングセーフティにより、ハンマーを安全に落とした状態でホルスターに収めることも可能です。軍・警察用途を想定した実用的な設計です。
ベレッタはNATO諸国・米軍への採用実績があり、世界的に見ても品質の安定性が非常に高いと評価されています。一方のタウラスは価格を抑えながら高い信頼性を実現していますが、製品によっては品質管理のばらつきが指摘されることもあります。どちらも実用的な拳銃ですが、信頼性を最重視するなら米軍採用実績のあるベレッタ、コストパフォーマンスを重視するならタウラスが向いているでしょう。
KJWが製造するタウラスPT92のガスブローバックモデルです。実銃のフレームマウントセーフティを正確に再現しており、オープントップスライドの動きもリアル。安定した給弾性能と高い耐久性を誇り、コストパフォーマンスに優れた定番モデルです。
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WEテックが製造するPT92のガスブローバックモデルです。リアルなブローバック感と大容量マガジンが特徴で、長時間の連続射撃にも対応。オープントップデザインとフレームマウントセーフティを忠実に再現した一本です。
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KWCが製造するCO2ガスブローバックのPT92モデルです。CO2カートリッジにより寒冷時でも安定した初速を発揮。強力なブローバックとコストパフォーマンスの高さが魅力のエントリーモデルです。
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タウラスPT92の特徴と魅力を整理しましょう。
実銃の詳しいスペックはタウラスPT92のカタログページで、類似拳銃との比較はハンドガン性能ランキングでご確認ください。エアガン購入を検討している方はエアガン初心者ガイドも参考にどうぞ。
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