HOME/COLUMNS/コルト・ピースメーカー完全解説|西部開拓時代を象徴する伝説のリボルバーの歴史と魅…
コルト シングルアクション・アーミー(Colt Single Action Army、以下コルトSAA)は、1873年にアメリカ陸軍に採用されたシングルアクション式リボルバーです。「ピースメーカー(Peacemaker=平和の使者)」「シックスシューター(Six-Shooter)」の愛称で広く知られ、西部開拓時代のアメリカを象徴する銃として今なお世界中から愛されています。
製造開始から150年以上が経過した現在も、コルト社はこの銃の復刻生産を続けており、射撃愛好家・コレクターを問わず根強い人気を誇ります。
コルトSAAが誕生した1873年は、アメリカ西部開拓の真っ只中でした。インディアン戦争を戦い抜く信頼性の高い制式拳銃を求めていた陸軍は、コルト社の開発したこのリボルバーの頑丈な構造と.45 Long Colt口径の強力な停止力を高く評価し、正式採用を決定します。
軍用として量産された後、民間市場にも流通し、保安官・農場主・ガンマン・カウボーイたちの必携アイテムとなりました。バレル長によって「キャバルリー(7.5インチ)」「アーティラリー(5.5インチ)」「シビリアン(4.75インチ)」の3バリアントが主流で、それぞれ用途に合わせて使い分けられました。
主なスペックは以下のとおりです。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 口径 | .45 Long Colt |
| アクション | シングルアクション・リボルバー |
| 装弾数 | 6発 |
| 全長 | 330mm(4.75インチ仕様) |
| 重量 | 約1,050g |
| 製造開始 | 1873年 |
シングルアクション機構のため、発射のたびに手でハンマーをコックする必要があります。その分トリガープルが非常に軽く、精密な射撃が可能です。1899年に一度製造が終了しましたが、人気の高さから1956年に復刻生産が再開され、現在まで続く「生ける伝説」の銃となっています。
コルトSAAが特に有名なのは、実在した西部の英雄・伝説的人物たちとのつながりです。
ワイアット・アープ(Wyatt Earp) は、1881年のOK牧場の決闘を生き残った伝説の保安官です。コルトSAAのシビリアンモデル(4.75インチ)を愛用し、「峰打ち(バッファロー・コント)」という独自の制圧術を使ったと伝えられています。拳銃の腕前よりも冷静な判断力で名を馳せた彼にとって、信頼性の高いコルトSAAは欠かせない相棒でした。
ビリー・ザ・キッド(Billy the Kid) は、20歳にも満たないうちに21人を射殺したとされる伝説のアウトローです。彼もコルトSAAを愛用していたとされ、現存する彼の写真は高額で取引されています。
ジェシー・ジェームズ(Jesse James) は南北戦争後のミズーリを拠点に活動した義賊的な強盗団の首領で、コルトSAAを手放さなかったとされています。
これらの実在の人物が使用したことで、コルトSAAは単なる武器を超え、アメリカの歴史そのものを体現する象徴的な銃となりました。
コルトSAAは映画・テレビドラマ・ゲームに最もよく登場する銃の一つです。
西部劇映画では、1957年の名作『OK牧場の決斗(Gunfight at the O.K. Corral)』、1992年の『トゥームストーン(Tombstone)』(カート・ラッセル主演)、1994年の『ワイアット・アープ(Wyatt Earp)』(ケビン・コスナー主演)など多数の作品に登場します。セルジオ・レオーネ監督の「ドル三部作」では、クリント・イーストウッド演じる「名無しの男」が腰にぶら下げるリボルバーとしておなじみです。
ゲームではロックスター・ゲームスの大人気オープンワールド『レッド・デッド・リデンプション(Red Dead Redemption)』シリーズが特に有名です。2010年の第1作と2018年の第2作の両方で、主人公の主力武器として登場。西部劇の雰囲気を極限まで再現した本作で、コルトSAAは世界中のゲームファンに広く知られることになりました。
ドラマ『デッドウッド(Deadwood)』(HBO)では実際の歴史的人物たちが登場し、コルトSAAが随所に使われています。
コルトSAAのエアガンは、日本でも2大メーカーが製品化しています。
参考価格は約12,000円。パワーソースはHFC134aガスを使用するガスリボルバーです。東京マルイ製品ならではの品質と信頼性を備えており、ガスリボルバーならではのシングルアクション操作感を楽しめます。6発シリンダーはダミーカートリッジに対応しており、実銃に近い装填感覚を体験できます。初心者にもおすすめのエントリーモデルです。
参考価格は約15,000円。タナカワークス独自の「ペガサスシステム」を採用しており、ガスリークが少なく安定した射撃が可能です。細部のリアリティが高く、コレクターやサバゲー上級者に人気があります。4.75インチバレルはシビリアンモデルを再現した人気のサイズで、実銃の雰囲気に最も近い一挺です。
どちらも実銃の雰囲気を存分に楽しめる優れたエアガンですが、操作性と価格を優先するなら東京マルイ、細部のリアリティを重視するならタナカワークスという選択になります。
コルト シングルアクション・アーミー(ピースメーカー)は、1873年の誕生から150年以上にわたって人々を魅了し続ける伝説のリボルバーです。ワイアット・アープやビリー・ザ・キッドといった実在の英雄たちの愛銃として歴史に名を刻み、無数の西部劇映画・ドラマ、そして『レッド・デッド・リデンプション』などのゲームに登場してその存在を世代を超えて伝え続けています。
シングルアクション機構のシンプルさ、.45口径の力強さ、そして何十年も変わらない美しいフォルムが、この銃を時代を超えた名銃たらしめています。エアガンでその雰囲気を体験したい方は、東京マルイやタナカワークスの製品からぜひ入門してみてください。
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アメリカ · 1873年
Colt Single Action Army
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